8人制サッカーから11人制サッカーへ

投稿者: | 2019年2月14日

8人制サッカーから11人制サッカーへ

2月も半ばを過ぎ、U12のメンバーが小学生としてプレーができる時間も残すところ1ヵ月半となりました。U12のメンバーの中には中学生になってもサッカーを続けるメンバーと、そうではないメンバーがいるため、続ける子供と続けない子供では、この時期はサッカーを通してやるべきことが異なってきます。

サッカーを続けるメンバーに関してはジュニアユースに上がると、ボールの大きさと人数、ピッチの広さが変わるため対応が必要になってきます。サッカーをしないというメンバーはその必要はないですが、体調維持のためにしっかり体を動かして置くことは大切なことなので、いきなり体を動かさなくなるのではなく練習があるうちは今まで通り集中して練習に取り組んだ方が良いでしょう。

8人制の戦術について書いてある本をご紹介しておきます。

ジュニアサッカークリニック 2018 ― Soccer clinic 8人制サッカーの賢い活用術と練習法 (B.B.MOOK1410)

今のチームで11人制になるとチーム間の勢力図が変わる

今後もサッカーを続けてする子供のためだと思えますが、1月になると全ての試合が11人制で行われるようになります。新しく組織したチームではなく同じメンバーで11人制のサッカーに取り組まなければならないので、チームによって対応力はまちまちで、チーム間での力関係が8人制の時の勢力図とは違ってきます。

今までスーパーサブだった子がスタメンで出場するようになるし、あまり試合に出なかった子もでなければ人数が足りないということもあるからです。

では、8人制から11人制への移行がどのような違いをもたらすのかを考えてみたいと思います。

8人制と11人制の違いは人数の違いから生まれる

8人制サッカーと11人制サッカーの違いは、一人当たりが守るエリアの広さだと言えます。例えば11人制ではミッドフィルダー(MF)は攻撃的MFと守備的MFに分けることができます。

8人制のMFは、例えば3-3-1でいうと最終ラインはディフェンダー(DF)になりますので、真ん中の3がMFになります。しかし、3の真ん中はボランチでありながらトップ下の位置にあることがわかると思います。

真ん中の3の両サイドはサイドハーフでありながら、ボランチと4人目のDFの役割もこなすことになります。こうなる理由は単純に人数が足りないからです。

例えば8人制のフォーメーションを3-3-1で組んだとします。相手と互角の力だとした場合、攻撃時には二列目の両端が上がり、1の列が3になります。

つまり一般的にはフォワードが1人から3人になります。では、11人制の場合はどうでしょうか。仮に3-3-1と似たような4-4-2でだとします。攻撃時には二列目の4から両サイドが上がったとしてツートップの位置が2+2で4人になります。

8人制も11人制もそこに追加で1人、2人が加わるくらいで、攻撃時の一番前の人数は8人制も11人制もそう大きな違いはありません。

しかし、守りとなると違います。4-4-2の場合、真ん中の4は両サイドが前に出ていることが多いため下がるとしても内側のどちらかとなりゴール前を最悪でも5人で守ることができます。2人下がる場合は6人です。

8人制の場合は3-3-1の場合は真ん中から一人下がっても最終ラインは4人です。攻めてくる人数は8人制も11人制も変わらないのに守る人数が違います。

8人制ではサイドハーフのポジションの選手も常にDFの位置まで下がることが要求されています。さらに、真ん中の3はボランチの位置にいながらトップ下とサイドハーフの役割をこなさなければいけません。

このように8人制は一人で何役もしなければいけないため、試合中のハードワークがどの選手にも常に要求されている点が11人制との大きな違いといえるでしょう。

8人制から11人制に移行する際の注意点

普段8人で戦っているチームに3人足して11人にしただけの場合、全てのメンバーがポジションに見合った動きをするわけではありません。

言ってみればスタメンのメンバー8人が11人の中の8個の位置に散らばることになります。

また11人制になるとピッチが広くなるため、3人で守っていた場所を同じ3人で守ると守備範囲が広がり、どうしても穴ができます。

特にスタメンだったメンバーが散らばっている場合、その穴が大きくなります。

攻撃陣のサイドハーフやフォワードの位置も同じことが言えます。役割分担がはっきりしたとはいえ、ピッチが広くなる分、一人一人の間のスペースが大きくなります。

そこで、どうやってその穴を埋めるかが大きな課題になります。たとえそこにスタメンを揃えたとしてもウィークポイントはできます。

一つのアイデアとして、得点が取れるポジションにスタメンを揃え、取ったあとにポジションを入れ替える方法が考えられます。

この場合、先に点を取られないという問題をどうカバーするかということも大事な要素になります。

また、この学年の11人制では相手も苦労していることが考えられるため、相手のウィークポイントとストロングポイントを見極めて入れ替えるという方法がベターだと思えます。

想像以上にピッチが広がるため、弱点は足が速い子がいる場所かどうかを見るとわかりやすいでしょう。

11人制に初めて取り組む際に適したフォーメーションは?

初めて11人制に移行する際4-2-3-1が無難だと思われます。理由は一人一人の距離を近づけることができるという点です。トップの位置から最終ラインまで4-3-3は縦が3列となりますが4-2-3-1では4列形成されます。

このピッチの広さでの1列の距離は、11人制に初めて取り組む学年だと、前につなげていくのに難易度が高いように思います。

どちらにしろボールがある場所を中心に人は寄ってくることになり、広いピッチでも全面に広がってプレーをすることはありません。

その点でいうと4-2-3-1がサイドに縦長になってボールをつなげていく方がイメージはわきやすいと思います。

11人制ではボールを前に進めるためにどういうプレーをした方が良いのか、局面局面で判断力が求められます。そういった意味では8人制ではなかった戦術面での理解力が選手に求められます。

応援する際は攻め方や、守り方を識して見ることで、今まで以上に試合を楽しめるのではないでしょうか。

ジュニアユースセレクションについての解説はこちらをご覧ください。

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